グローバル転職NAVI

キービジュアル キービジュアル

有元美津世のGet Global!

コロナウイルス関連英語表現集(20)- 医療崩壊・続2 <惨事>2021.02.02


 前回、「崩壊」「壊滅(的)」「大惨事」的な英語表現を紹介しましたが、それほど煽動的ではなく、「惨事」という意味で日常的に使われるのは”disaster”でしょう。

 日本語で「災害」というと「天災、自然災害」の意味で使われることが多いですが、英語の”disaster”は、自然災害(natural disaster)には限らず、飛行機や列車の事故やテロ、今回のコロナ禍も含まれます。

  日本の「緊急事態宣言」にあたるものは、アメリカでは州知事(または郡判事や市長)が「州の対応力を超えている」として宣言したものを大統領が”major disaster declaration(大規模災害宣言)”(大規模でない場合、  ”emergency declaration”)として承認し、連邦政府が災害復興などの支援を行います。アメリカでは、昨春、コロナウイルスに対し、全州でmajor disaster declarationが発令されました。(イギリスでは”major incident declaration”。)

Disaster


  “Disaster”は、対コロナ医療に関しては、下記のような形で使われています。

Hospitals in Los Angeles County declared an "internal disaster."
(ロサンジェルス郡の各病院は「院内緊急事態」を宣言した。)

We’re on the verge of a medical disaster.
(我々は、医療惨事寸前だ。)

An unprecedented disaster is playing out behind closed doors at the hospital.
(病院の閉じられたドアの向こうでは、前例のない惨事が繰り広げられている。)

What’s happening with our hospitals is a disaster.
([我国・地域の]病院で起こっていることは、大惨事だ。)

Covid-19 has been a medical and economic disaster.
(コロナウイルスは、医療的にも経済的にも大惨事となっている。)

 その他、コロナ禍に関して、下記のように使われています。

LA County is facing its worst disaster in decades.
(ロサンジェルス郡は、何十年ぶりの最悪の惨事に直面している。)
* 多分、92年の暴動以来 LA = Los Angeles

We’re in the midst of a disaster.
(我々は、大惨事の渦中にいる。)

COVID-19 restrictions have resulted in an unmitigated disaster for the restaurant industry.
(コロナ対策のための制限は、レストラン業界にとって最悪の惨事を招いた。)

口語では「最悪」という意味でも


  “Disaster”は、悪い状況を大げさに言うときに日常会話でも、よく使われる表現です。たとえば、財布やスマホを失くしてしまった、食べ物を床にぶちまけてしまった、といった際に「サイアク!」という感じです。

My son threw up all over the floor when I was getting ready to go to work this morning.  It was a disaster.
(今朝、出勤の用意をしていたら息子が床一面に吐いちゃって、最悪だった。)

I lost my wallet.  What a disaster. 
(財布なくしちゃった。サイアク!)

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

外資・グローバル企業の求人1万件以上。今すぐ検索!

この記事の筆者

有元美津世

大学卒業後、外資系企業勤務を経て渡米。MBA取得後、16年にわたり日米企業間の戦略提携コンサルティング業を営む。社員採用の経験を基に経営者、採用者の視点で就活アドバイス。現在は投資家として、投資家希望者のメンタリングを通じ、資産形成、人生設計を視野に入れたキャリアアドバイスも提供。在米30年の後、東南アジアをノマド中。訪問した国は70ヵ国以上。
著書に『英文履歴書の書き方Ver.3.0』『面接の英語』『プレゼンの英語』『ビジネスに対応 英語でソーシャルメディア』『英語でTwitter!』(ジャパンタイムズ)、『ロジカル・イングリッシュ』(ダイヤモンド)、『英語でもっとSNS!どんどん書き込む英語表現』(語研)など30冊。

合わせて読みたい

---