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自分が保有する国籍以外の国で就労する場合、就労査証(=VISA)の取得が必要になります。国によって必要な書類や手続きが異なり、VISAの種別も多岐に渡ることから、最大の難関となります。領事館の最新情報を確認し、必要に応じて専門家のサポートを得ながら、確実に取得して就労国に入国できるようにしましょう。
駐在の場合は企業が手続きしてくれることが多いですが、現地採用で就職する場合は、自分で様々な手続きをする必要があります。取得に必要な時間、手続き内容をよく確認し、確実に進めてください。
VISAの申請には大きく分けて2つの方法があります。
①自国でVISAを申請し、取得してから就労国に渡航する方法
② 就労国の在外領事館でVISAを申請し、一度出国して再入国する方法
※出国までに時間がある場合は余裕を持ってVISAの申請を行い、取得後に渡航することをお勧めします。
※国によって申請方法が頻繁に改定されたり、VISAの種別が改定されたりする場合もあります。必ず各国の領事館ホームページにて最新情報を見るようにしてください。
国、職種、VISAの種別によって異なりますが、多くの場合は以下の提出を求められます。取得までに時間がかかる書類(無犯罪証明書、他)の提出を求められることもあるため、各国の領事館に事前に確認をしつつ、余裕を持って準備しましょう。
① 所定の申請書
② 有効期限に余裕があるパスポート
③ 証明写真を複数枚(近影、正面、脱帽、白背景、カラー、サイズは国によって要確認)
④ 就職が決まった企業の就職証明書類(内定通知書、オファーレターなど)
⑤ 最高学歴の卒業証明書、成績証明書
⑥ 申請手続き費用
必要な書類がすべてそろったという前提のもと、申請からVISA発行までにかかる期間は日本領事館の場合、申請受理の翌日から5業務日が目安となっています。申請内容に問題がない場合、いずれの国に渡航する場合でも平均1カ月程度は発給までに期間を要すると考えておいた方がよいでしょう。ただし、連休前のような繁忙期やそれ以外の閑散期など、時期によって必要期間が前後する可能性があります。また、就労国やVISAの種類によっては、VISAの発給申請から許可まで数カ月かかることもあるようですので、その点についても、事前に確認しておくとよいでしょう。
人によって審査にかかる時間は異なります。友人が1週間でVISAの発給を受けたからといって、自分も同様だと考えるべきではありません。申請内容に疑義や不備がある場合は審査に膨大な時間を費やす、もしくはVISAが発給されないことも考えられますので、慎重に対応しましょう。