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鈴木美加子のグローバル人材塾

外資系でのオンライン英語面接を勝ち抜くコツ2020.10.06


元・外資系人事部長、現グローバル人材プロデューサーの鈴木美加子です。本日のテーマは、オンライン英語面接です。

秋の転職シーズンが本格的に始まり、英語での模擬面接を希望される方が増えています。外資系は今でもテレワーク主流な企業が多いため、英語での面接もオンラインになります。本日は、オンラインでの英語面接を勝ち抜くコツをお伝えします。

まずオンラインで印象をアップするためのコツです。

      • 照明に気をつけて、顔が明るく映るようにする。
      • PCの下にティッシュ箱か靴箱を挟んで、PCのカメラの高さと自分の目線を合わせる。
        これは英語圏で非常に重要なアイコンタクトが取れているように見せるための工夫です。話すときには、面接官の目を見るのではなくPCのカメラを見続けるように練習してください。
      • ちょっとしたメモや言い忘れたくないことなどは付箋に書き、PCの上の方に貼ります。
        相手から見えないので手元においても物理的には構わないのですが、手元に置くと見るときにうつむき加減になってしまい、下向きの顔はカメラ写りが悪いので下を向かないようにするためです。
      • イヤホン、ヘッドセットなどを持っている方は使用して、雑音の入らない会話になるようにしましょう。

以上は、オンライン面接で少しでも良い印象を与えるためのハウツーですが、ここからは外資系文化に関係あるAttitude(姿勢)の話をします。

1. 100点を目指さない


英語で面接となると、想定問答集を考え自分の答えまできちんと英語で書いて準備しようとする方が多いですが、これは墓穴を掘る可能性があるので適度にしましょう。

ホフステードの異文化モデルによると、日本人の「男性性」スコアは96で、た「不確実性回避」のスコアは92です。男性性とは「秀でることが重要・社会で成功している人を礼賛する・大きく速い早いことを素晴らしい」とする傾向です。不確実性回避とは、一言で言うと「石橋をどのぐらい叩きたいか」になります。

この高い「男性性」と「不確実性回避」の組み合わせにより、日本人は極めることが得意で、品質の高いものづくりをできるわけです。ただ、英語面接の場はものづくりとは違います。今のところ面接官はAIではなく人間が行うので、100%相手の質問を予測することは不可能です。ある程度予想して答えを用意したとしても、経験のある面接官なら「回答を準備してあることに」すぐに気がつき、変化球の質問を投げます。

つまりアドリブ力が求められるのです。母国語である日本語であれば、いくらでもアドリブも効くかもしれませんが、これが外国語となると話は別です。今の英語力は上出来でそのまま出る、面接というプレッシャーがかかる分、英語がいつもより出てこない可能性の方が高いと思ってください。準備することは良いことですが、ガチガチにセリフまで固めてしまうと、崩れてかえってマイナスに作用することを理解してください。書類は、英文履歴書をキーボードの上に置いておくくらいにして、頼りすぎない気持ちが大切です。

2. ハッタリ力


英語にBluffingと言う単語があります。まさしくハッタリです。「脳ある鷹は爪を見せる」のが当たり前の英語圏で、100の実力を120に見せられるかどうかは重要なスキルですし、外資系でやっていけるかどうかを左右します。

具体的には、自分が想定していなかった質問をされたとしても、慌てたり不安感が顔に出るようでは、アングロサクソンの「強い」をよしとする文化では評価が下がります。はじめての英語面接でどれほど緊張していても、堂々としているように「見せる」ことが重要です。感情が顔に出ると友人や同僚に言われることがある人は、特に注意したい点です。

3. 質問に対する最初の返事は大見出し


質問されると枝葉までいろいろ話したくなるものですが、英語圏では「ロジカルに短く」話すことが重要です。まずは、大見出しを相手に提供してください。その大見出しを聞いて、面接官がもう少しどこを細かく聞こうと深掘りしますので、求められたところをを詳しく話してください。慣れていないと、英語で話していても日本語のロジックになりがちで、そのうえ詳細を話そうとすると、面接官に伝わりにくい英語になりますので「ロジカル」と「短く」を忘れないようにしましょう。

まとめると、オンラインでの印象アップの環境を整える、100点を目指さず柔軟性を持つ、堂々としているように見せる、最初から細部を話しすぎない点に注意して、英語での面接に臨んでください。
皆さんの夢が叶いますように。応援しています。

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この記事の筆者

鈴木美加子
グローバル・キャリア・カウンセラー /(株)AT Globe 代表取締役

日本GEに入社して人事のキャリアをスタートさせ、モルガン・スタンレーなどを経て、日本DHL人事本部長を務める。帰国子女でも海外赴任経験者でもないが、TOEIC960点をマークし外資系企業でキャリアアップした経験を元に、個人のキャリアアップを支援している。2011年から18か月、オーストラリアに居住し、海外勤務・海外からの帰国希望者のキャリア相談にも乗ることができる。
個人向けのキャリア相談の他、企業向けに、リーダーシップ研修、チームビルディング、組織分析、異文化マネジメント、グローバルコミュニケーション研修を行っている。ルミナスパーク、ルミナリーダー公認講師、ホフステード異文化モデル公認講師、STAR面接法・認定講師

株式会社AT Globe http://atglobe.jp/

強みを最大限に活かし、個の力を発揮出来る人材を一人でも増やすことで、母国を元気にすることをミッションとする。ルミナというアセスメント・ツールを使い、個人・法人向けの人材育成事業を行う。

 

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