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スカウトを送る立場の人は、どんな事を考えてスカウトメールを送っているのでしょうか?スカウトの裏側をレポートします。
Working Abroadで使われているスカウトサービスは、不特定多数に送るダイレクトメールではなく、採用担当者が一人一人の履歴書を見て判断した上で送っているスカウトメールです。
外資系メーカーを中心に大手企業の人事を専門として、今までに1,000人以上との面接をこなし、何百人の採用に携わって来た、人事のプロと言える方に、スカウトについて伺ってみました。
- どんな時にスカウトをするの?
- 企業が事業の拡大を行う時や組織が大きくなった時などに、ある特定のポジションにおいて、特定のスキルが必要とされる仕事が発生した場合にスカウトを行います。
- どんな人をスカウトをするの?
- 採用にあたっては、2つの要素が重要となります。ひとつはハードスキルといわれる物で、数値化できるスキル、知識そして経験です。このハードスキルが求めている要件にマッチしている事がスカウトを行う上での前提条件です。
そしてもう一つはソフトスキルです。簡単に言うと、その人の人柄ですが、これは履歴書で読み取る事はなかなか難しいものです。やはり会ってみないと分からない部分でもあります。 - どこを見てスカウトをするの?
- 例えば30歳前後の方であれば、転職回数は1回や2回ぐらいが望ましいですが、それよりも重視したいのは、一つの会社で5年以上の長い経験があるかどうかです。それはきっちりと一つの会社で仕事をしてきた証拠でもあり、その人のキャリアと言えます。
履歴書を見る時に、まず目が行くのは、その人に与えられた「ミッション」は何で、どう計画して、そしてどう実行してきたのか、です。
もちろん結果も重要ですが、組織から求められた「役割」に、その人がどう応えてきたのかを見ることに興味があります。
- どんな時にスカウトをするの?
- 弊社はベンチャー企業ですから、採用に関しても、応募を待つよりも攻めでいきたいと思います。仕事情報を掲載して、応募を待っているよりも、こちらで候補者の方を探してスカウトメールを送ると、レスポンスが早いのでいいですね。
- どんな人をスカウトをするの?
- 基本的には、募集している職種に応じた経験があり、即戦力の人を探します。職種によって異なりますが、過去の仕事内容が一番マッチする方にスカウトをします。私どもはベンチャー企業ですので、大企業志向の方を避けてスカウトメールを送ります。
- どこを見てスカウトをするの?
- 転職回数があまりにも多い方や、一社での職務経験が短い方は、入社してからも長く働いいただけるか不安な部分があります。募集している職種によっては、なかなか求める経験をお持ちの方が少なかったりするので、その場合は応用できるような経験をお持ちの方を探します。
- ユーザーに対してのコメント
- 自分が何をやりたいのかを履歴書にしっかりと表現された方がよいかと思います。またご自身の仕事へ取り組み方を是非書いてください。選考段階で同じレベルの人が残った場合、履歴書に書いてある内容で判断する事もあります。
- どんな時にスカウトをするの?
- 求人があり、プロの目から見て “これだ” と思う方がいた時に、スカウトメールを送ります。また、現在のキャリアが足りなくても、プロの目から見てポテンシャルがあり、将来を期待できそうな方がいた場合、スカウトメールを送ることがあります。緊急の求人や一般公開しない求人などがあった場合にも、スカウトメールを送ります。
- どんな人をスカウトをするの?
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- 履歴書の書き方がうまい人
- 英語力がある人
- 職歴の多すぎない人、又は職歴に統一性、一貫性がある人
- どこを見てスカウトをするの?
-
- 現状(今のキャリアをまず見る)
- サマリー
- 能力(何ができるのかが明確なっているか)
- キャリア どんな仕事をやってきたか
- 役職(タイトル)
- 資格
- マネージメント経験
- 専門性
- ユーザーに対してのコメント
- コンサルタントがスカウトメールを送る場合、プロの目で判断してスカウトをしている訳ですから、ご自身で応募されるよりも、その仕事に就く可能性が高くなります。履歴書を作成するにあたっては、まず自分を自身のキャリアを自分自身で理解する事が大事です。また、自分の能力を理解した上で、客観的にプレゼンテーションする事が大事です。
履歴書は新しい仕事に導くための生命線と捉え、能力を正当にアピールできる、上手な履歴書を書いてください。そしてスカウトをたくさんもらえるような統一性のあるキャリアパスを目指してください。
- どんな時にスカウトをするの?
- エクゼクティブサーチの場合には、独自のネットワークによる非公開案件、極秘案件を持っています。通常、部長クラスや社長のエクゼクティブレベルの案件は一般公開されることはありません。ライバル会社に求人内容を知られる事は、ビジネス上のリスクが高いからです。
- どんな人をスカウトをするの?
-
- 英語力が高い人
- 精通したスキルがある人
- 転職回数の少ない人
- どこを見てスカウトをするの?
- 基本的に1つの仕事に対して、最適な一人を探し出します。そのために、履歴書に書かれている事を全部見ます。その人の能力が求められている条件に該当している事はもちろんですが、その企業の文化に合っているかどうかも大事です。例えば趣味の項目も見ます。
また、なぜ仕事を変えたのかなども、過去にさかのぼってチェックします。
- ユーザーに対してのコメント
- もし真剣に仕事を探しているのであれば、履歴書を公開しましょう。多くの可能性とチャンスを得る事ができます。
今は仕事を探すにはパーフェクトなタイミングです。景気が良くなり、転職する人材よりも求人の方が多くなり、候補者に有利なマーケットになってきています。多くの会社が候補者を採用するために苦労しています。
この最高のタイミングで最高の仕事を見つけて、是非、あなたの人生を変えましょう!
特に外資系においては、直属のマネージャーによって、働く環境や文化が異なってきます。また定期的に交代する社長によっても会社の方向性、経営方針などが変わってきます。
立場的に弱いのはスカウトされる側になりますので、スカウト後の面接において、この会社との相性の見極めが大事です。仕事を通じて同じ価値観を共有できる方と、是非一緒に仕事ができればと思います。