グローバル転職NAVI
元・外資系人事部長、現グローバル人材育成家の鈴木美加子です。本日は、キャリアの方向性を考えている方のご相談について、アセスメントツール「ルミナ」を使って解説します。
*この記事は本人の了承の元に書かれています。
今回の相談者・久米さんは、30歳の女性です。大学卒業後、日系の銀行でSEをやり外資系コンサルタント会社に就職して、ITコンサルタントをしていました。コロナで価値観が変わり、沖縄への移住を決めて2021年に独立。2つの事業を柱としていて、ITの業務委託と英語コーチをしています。どちらのビジネスを主軸にしていくかがご相談内容です。小学校時代にアメリカに住んだ経験があり、英語は得意です。
まず、久米さんの4つのカラーを見ましょう。
細かいことが得意な青のスコアが最も高いです。87%とは100人並んだ時に前から14番目に並んでいることを意味する大事にしたい強みです。スコアが少し下がりますが、次は結果重視の赤。結果を出すことにコミットする力の度合いを現しています。ビジョン重視の黄色は革新的・想像力豊かを含みますが、あまり得意分野ではないとわかるので、起業家としてはアイディア出しが得意な方が周囲にいてくれることを理想です。
ITの業務委託に必要な資質は、青(細かいことが得意)と赤(結果重視)です。これまでIT業務に携わってきたのは、スコアが高い青と支える赤のお蔭です。
英語コーチに必要なのは、まずは緑(人間重視)なのでもう少し細かいデータを検証した方が良さそうです。
久米さんのマンダラは以下になります。
強みは、規律重視(ルール・プロセスを守るのが得意)、内向的、細かいことが得意(堅実)なので、IT業務は適職です。人間重視と直感重視のスコアが低いので語学コーチは適職かと言われれば、違うという結果です。起業家にとって、何をメインのビジネスにするかは致命的な分かれ道になるので、さらに詳しいデータを見ます。
24のクオリティの結果は、共感力と表現力が低いと出ています。内在する自分とは「素の自分」をさし、日常の自分とは「職場で見せている顔」、行き過ぎたときの自分は「ストレス下の自分」です。英語を教える仕事をするには、少し淡々としていて時々、言葉が足りないだろうと推察します。
ご本人に伺うと「教えることが好き」というよりは、ビジネスとして何ができるかという視点で始めた事業だそうです。自分の強みを活かせるかどうかではなく「やることが可能か」でスタートしたビジネスということです。
ITの業務委託はこれからも拡大路線で大丈夫、英語コーチの仕事はストップするか現状以上で特に増やさないという結果になりました。もし複数の事業を持ってリスクヘッジをしたいのであれば、細かいこと、ルールを守ることが得意な青を活かせる分野のビジネスを選ぶと成功するでしょう。
久米さんはモヤモヤがスッキリしたそうで良かったです。人は自分の強みを活かせる時、仕事がうまくいき幸福度も高いです。強みに早く気がついて、適職を得て花を咲かせてください。
応援してます!
Twitterでも毎日発信しています。 ID: @Mikako_Suzuki 良かったらフォローしてください。
外資・グローバル企業の求人1万件以上。今すぐ検索!
日本GEに入社して人事のキャリアをスタートさせ、モルガン・スタンレーなどを経て、日本DHL人事本部長を務める。帰国子女でも海外赴任経験者でもないが、TOEIC960点をマークし外資系企業でキャリアアップした経験を元に、個人のキャリアアップを支援している。2011年から18か月、オーストラリアに居住し、海外勤務・海外からの帰国希望者のキャリア相談にも乗ることができる。
個人向けのキャリア相談の他、企業向けに、リーダーシップ研修、チームビルディング、組織分析、異文化マネジメント、グローバルコミュニケーション研修を行っている。ルミナスパーク、ルミナリーダー公認講師、ホフステード異文化モデル公認講師、STAR面接法・認定講師
株式会社AT Globe http://atglobe.jp/
強みを最大限に活かし、個の力を発揮出来る人材を一人でも増やすことで、母国を元気にすることをミッションとする。ルミナというアセスメント・ツールを使い、個人・法人向けの人材育成事業を行う。