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私たちは自分の3Dアバターを最速で生成するスキャナー技術などのバックエンドの技術を提供するベンチャー企業です。
ーー今回はシェさんにアパレル業界向けにVRCが取り組んでいることなどについて技術者目線でのお話しなどうかがえたらと思っています。まず、シェさんからみてアパレル業界はどう映りますか?
シェ:
そうですね、アパレル業界について思うこととして、過去の自分自身の体験についてお話しさせていただきます。
私も1エンドユーザーとしてネットで服の買い物をするときに、とにかく自分のサイズや見た目に合うのか不安に思いながら購入すると、思ったのとは違うものが届いたので返品したという経験があります。それで服をネットで買うことをあきらめたことがあります。
ネットで買い物をしていた当時はネットで買う前に店頭で試着するように見た目やサイズがわかればいいなと思っていました。そういう苦い経験が創業のきっかけにもなっています。
ネットで買い物をした時の返品率や交換率も調べてみると、日本は数パーセントですが、海外では数十パーセントと高く、それを調べていくほど、エンドユーザーの購買体験を向上させる必要があると感じました。また、それだけではなくアパレル業界全体の課題としてもニーズが高まっているなと感じました。
アパレル業界では物を生産するときに大量生産・大量廃棄などフル活用されていない問題があり、数十パーセントにも上る無駄が発生していると言われています。アパレル業界は環境に悪い業界として石油産業に次ぐ2位の位置にいるという発表もあります。
そう考えると無駄を削減していくというのは、消費者社会だけでなく全社会が抱えている問題だと思います。
業界全体を変えていくには全工程を変えていく必要があり、そこにVRCとして貢献できればと思っていますしそれは経営方針にもなっています。
変わっていくことは業界のトレンドにもなっていると感じます。
ーーそうですね、環境省からもサステナブルファッションという発信もありますね。いろいろな課題を抱えるアパレル業界が未来にはどうなるといいと思いますか?
シェ:
近未来の話で言うと、すでに実施している会社さんもありますが、オーダーメイド生産になっていくといいのではないかと思います。
セミオーダーメイドなどの取り組みも始まっていますが、つまり大量生産ではなく自分のサイズに合わせて生産していく、少量生産にしてちゃんと使ってもらえる世界になればいいなと思います。
そのためには、柔軟性生産が技術的に追いついていかなければならないと思います。やはり生産コストが高すぎるという問題もあるので。
一方でオーダーメイドは服の生産技術があっても、エンドユーザーの身体情報を正確にタイムリーに把握する必要もあります。VRCはここにフォーカスして開発をしています。
身体情報と生産技術が合わさり、将来はオーダーメイドでフィットした服を生産前に見せることができれば、無駄削減もできるし、購買体験を向上させることもできると思います。
我々は今後このような世界を目指し、数年かけてアパレル事業者と組んでアパレル業界を変容させていきたいなと思います。
ーー3Dスキャナ事業をやっている会社も多いですが、アパレル業界の課題を解決しようというプレイヤーがなかなか出てこられないのは難しさなど技術的な課題が大きいのでしょうか?
シェ:
そうですね、3DスキャニングソリューションはVRC以外にも3Dスキャニングや採寸技術などをやっている会社はたくさんあります。
しかしそれらの技術だけではアパレル業界のニーズに応え、業界を変容させるには不十分だということが徐々にわかってきました。
いくつかの要因があるなかで、まず一つは人間の採寸や体型データを、コストパフォーマンス良く情報を取れるか、ということです。
よく言われているのは1台の装置を導入するとコストは高いですし、エンドユーザーに提供するときに、3Dスキャニングしたときの1回の対価がアパレル業界で重視されています。
データを取得してサービスを提供していく際、エンドユーザーだけ情報がみられるようになっているか、というセキュリティの問題もあります。
バーチャル試着とかコンセプト的には昔からありましたが、実現していくには服の3Dモデルを作らなければならないし、バーチャル試着の技術開発も必要です。さらにコスト的な問題もクリアしなければなりません。
VRCが独特なのは、それらすべてをやっていて、トータルソリューションでコストパフォーマンスよく、企業様にとって導入しやすくすることが大事です。
3Dモデルは演算量が多いんですね、ハードウェアの進歩もありますが、データ量が多ければ計算するために時間もかかりますし、それなりの設備が必要になります。
そこをコストやスピードも重視してリアルタイムでレンダリングをどうやっていくかというところも、大きなテクノロジーギャップがありなかなか進出しにくいポイントであります。
ーー確かにリアルタイムで服やアバターをリアルタイムでレンダリングしていかないとエンドユーザーが待てないですし、そこが難しいというのもわかります。
シェさんの技術者目線からみて、今のVRCのお仕事はどう捉えていらっしゃいますか?
シェ:
私は2010年まで大学院で研究者をしていました。
当時は一研究者として世の中のどんなところに最先端技術が集まっているかと意識して、世の中にないものを作り出すことに達成感を感じていました。
2010年以降に産業界に入ってちゃんと研究だけでなく実用まで持っていけるように技術開発をして貢献したのですが、最先端技術をちゃんと使える技術にするというところにまた別の達成感を感じ、誇りに思っていました。自分の作ったものをちゃんと利用してもらえるというのはいいことだなと思っています。
技術者としては世界初、日本初を目指す人が多いが、私もそうです。今VRCでやっているバーチャル試着などのソリューションを開発できたら、世界初、日本初になっていけると思います。
また、世の中にない最先端技術に触れられるのは研究者としても嬉しいことですね。
世界中の最先端の研究をしている大学の先生たちと連携して、エンドユーザーに使ってもらえるソリューションを開発するのは最高だなと思います。
ーーそうですよね、最先端技術に触れられるというのは、開発者として熱いですね。そんな中、今エンジニア採用を熱を入れて行っていますよね。
シェ:
今6期目を迎えているVRCの立場から言うと、VRCでは最先端技術に触れられますし、トータルソリューションを提供することを目指していますが、本当にワクワクします。
ほんの数十名しかいないですが、技術の開発部分、クラウドサービスの開発、ハードウェアの開発、アプリケーション開発からバックエンド開発までやっています。
みんな3Dに対する情熱を持った熱い集団ですし、その熱量を感じられるのは本当に原動力になっています。
ぜひ、一緒に3D技術にかかわり未来を創っていきたいという熱意を持っている方は、一度お話をさせていただければと思います。
ーーそうですね、3Dアバターや最先端技術に触れながら、アパレルの課題などについても解決していきたいという方はぜひコンタクトしていただければと思います。
あらためて、シェさん本日はありがとうございました。
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VRCがやっていることは、本当に業界最先端のことで、エンジニアの目からみてもワクワクするということを、今回改めて感じました。どんなことをしているのか、気になるという方は、ぜひお気軽にご応募の上まずはお話してみましょう!
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