グローバル転職NAVI
元・外資系人事部長、現グローバル人材プロデューサーの鈴木美加子です。本日は、キャリアの方向性を考えている方のご相談について、アセスメント・ツール「ルミナ」を使って解説します。
※この記事は本人の了承の下に書かれています。
本日の相談者は、42歳の女性で外資のマーケティング・マネジャーをしている加藤さん(仮名)です。大学卒業後4社目で、一貫してマーケティング職に就いてきました。2022年に転職したばかりですが、キャリアの方向性と現職について振り返りたいというご相談です。
まずは加藤さんの4つのクオリティを見てみましょう。 |
ある方が選んだキャリアが適職でない場合、20年も気が付かないことはほぼないので、さらに細かいデータを見る必要があることになります。
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マーケティングに向いているかどうかを見る指標は、「想像力豊か」と「革新的」です。 どちらも「内在の自分」のスコアは高く、日常で発揮できていないとわかります。加藤さんと現職の内容をよく聞いたところ、本社からの制約が強い会社で真にクリエィティブな仕事ができない状態に置かれているとわかりました。
加藤さんは緑の「柔軟性」が99%と飛び抜けて高いので、求められていない資質を見せなかったり、職場で必要とわかった資質をストレッチして無理に伸ばしたりが簡単にできます。今は本来の「想像力」や「革新性」を見せないように抑えていますが、本人にとって最も大事な資質なので、少しずつストレスが溜まっている状態です。柔軟性が高いことは諸刃の剣で、知らない間に現職に適応しようとしすぎていることもあります。
マーケティングに本来は向いているので、不安に思うことなく、もう少し自由度の高い企業を見つけていずれは転職することになりました。当面はストレスを仕事以外で発散する方法を見つけることが必要です。
外資の場合、本社が海外法人にどのくらい裁量権を渡すかは企業によって異なります。商品開発やマーケティングなど、創造的な仕事で企業のブランディングに関わる職種の場合、本社からの制約が高いことが考えられます。特に初めて外資に転職するときは裁量権について調べておき、面接の時にも質問した方がいいです。入社前してから「こんなはずじゃなかった」になることを避けるためです。
年末年始のお休みに、キャリアの方向性を考えるためにどんな職種・業界・職場が自分に合っているかを知りたかったら、こちらをご覧ください。
今年もコラムをお読みくださり、ありがとうございました。 2024年が皆様に幸せと新たなチャレンジをもたらしてくれることを、心よりお祈り申し上げます。
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日本GEに入社して人事のキャリアをスタートさせ、モルガン・スタンレーなどを経て、日本DHL人事本部長を務める。帰国子女でも海外赴任経験者でもないが、TOEIC960点をマークし外資系企業でキャリアアップした経験を元に、個人のキャリアアップを支援している。2011年から18か月、オーストラリアに居住し、海外勤務・海外からの帰国希望者のキャリア相談にも乗ることができる。
個人向けのキャリア相談の他、企業向けに、リーダーシップ研修、チームビルディング、組織分析、異文化マネジメント、グローバルコミュニケーション研修を行っている。ルミナスパーク、ルミナリーダー公認講師、ホフステード異文化モデル公認講師、STAR面接法・認定講師
株式会社AT Globe http://atglobe.jp/
強みを最大限に活かし、個の力を発揮出来る人材を一人でも増やすことで、母国を元気にすることをミッションとする。ルミナというアセスメント・ツールを使い、個人・法人向けの人材育成事業を行う。