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鈴木美加子のグローバル人材塾

キャリアの方向性をルミナで考える(実例60)2024.02.27

 

元・外資系人事部長、現グローバル人材プロデューサーの鈴木美加子です。アセスメント・ツール「ルミナ」を使って、キャリアの方向性を考えるコラムがスタートして、ちょうど丸5年になりました。「他の方のお役に立つなら」とコラムに登場することを快諾してくださった60名の方々、ありがとうございました。

※この記事は本人の了承の下に書かれています。

本日の相談者は、27歳の女性、伊東さん(仮名)です。大学を卒業してから大手IT企業で、プログラミング、業務システム更改、IT戦略の立案など一貫してIT関連の仕事をしてきました。TOEIC830点、5年後には海外で働いていたいという夢があります。異動先の人間関係があまり良くなく、できれば転職したいと思っている中、海外も見据えて適職を知りたいというご相談です。

 

まずは伊東さんの4つのクオリティを見てみましょう。

人間重視の「緑」が99%で、100人並んだら前から2番目に並んでいる非常に緑の資質が高い人材です。自分が前に出て目立ちたいのではなく、誰かをサポートして育てる側にいた方がより輝けます。緑の適職は、人事、NPO&NGO、先生、コーチングのコーチ、看護/介護などです。伊東さんは、上記の職業にキャリア・チェンジしたい気持ちは無いそうで、緑を主軸にしないことになりました。

2番目にスコアが高いのは細かいことが得意な「青」63%です。新卒時代からITに携わってきたのは、「青」を活かした結果と言えます。

 

 

次に8つのアスペクトを見ます。

「内向的」・「ビジョン重視」・「人間重視」が大きく、伊東さんが職種変えを考えるにあたり大事な要素です。内向性を鑑みるに、人前でスポットライトを浴びてプレゼンが多いような仕事は向いていません。ビジョン重視なので、直属の上司が日々の業務の細かい所にばかり目を向けていたり、職場の人間関係が崩れたりすると働くモチベーションにも影響を与えがちです。

経験値が高いSEの仕事は外向きではないので、伊東さんに向いています。ただSEの集団が「ハーモニー」を重んじるあったかいチームであることは期待しにくいので、この先は、人間関係が成果を出すことに悪影響を及ぼさないよう留意することも必要でしょう。

次にマンダラです。

一見、細かいことが得意な青がほとんど無くSEのプロフィールと思いにくいですが、「規律重視」(ルール、プロセス、前例などを守るのが得意)のスコアが非常に高いので、この資質に支えられてSEが出来ていると言えます。

また、伊東さんは詳細なデータを見ると、「柔軟性」のスコアが100%です、100人並んだら一番前に立っている人材なので、必要な資質はストレッチして引き上げることが可能です。

 

SEは適職ですし、5年後に海外で仕事をしていたいという伊東さんの夢を叶える上でも良いキャリア・パスです。海外で働くと言うことは、就労ビザのスポンサーが必要になりスポンサーしてもらいやすい職種かどうかは大きいからです。IT関連人材は世界規模で不足しているので、英語ができるSEとして人材の価値をさらに上げて、海外に挑戦して欲しいです。

伊東さんは、これまでの経験と英語力を活かして、いづれ海外を目指すことになりました。 応援しています! キャリアの方向性を考えるためにどんな職種・業界・職場が自分に合っているかを知りたかったら、こちらをご覧ください。 

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この記事の筆者

鈴木美加子
グローバル・キャリア・カウンセラー /(株)AT Globe 代表取締役

日本GEに入社して人事のキャリアをスタートさせ、モルガン・スタンレーなどを経て、日本DHL人事本部長を務める。帰国子女でも海外赴任経験者でもないが、TOEIC960点をマークし外資系企業でキャリアアップした経験を元に、個人のキャリアアップを支援している。2011年から18か月、オーストラリアに居住し、海外勤務・海外からの帰国希望者のキャリア相談にも乗ることができる。
個人向けのキャリア相談の他、企業向けに、リーダーシップ研修、チームビルディング、組織分析、異文化マネジメント、グローバルコミュニケーション研修を行っている。ルミナスパーク、ルミナリーダー公認講師、ホフステード異文化モデル公認講師、STAR面接法・認定講師

株式会社AT Globe http://atglobe.jp/

強みを最大限に活かし、個の力を発揮出来る人材を一人でも増やすことで、母国を元気にすることをミッションとする。ルミナというアセスメント・ツールを使い、個人・法人向けの人材育成事業を行う。

 

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