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INTERVIEW 4

仕事に力を:生きがいを通して目的と情熱を見つけましょう

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世界のリーディングカンパニーへ転職するチャンスが豊富な人材紹介会社「Cornerstone」
「Cornerstone Recruitment Japan株式会社」は、10以上の業界にバイリンガル人材を紹介している。さまざまなバックグラウンドを持つプロの採用コンサルタントが揃っており、豊富な採用成功例を持つ。この特集では、Cornerstoneで働きたい人材に向けて、創業メンバーが共に働く魅力を語る。さらに、Cornerstoneの人材紹介サービスを利用して転職を考える求職者に対して、各業界の採用コンサルタントが、転職成功のポイントを公開する。

プロフィール
シェイク・ バロー
Cornerstone Recruitment Japan株式会社  ライフサイエンス部門アソシエイトディレクター


フランスのパリで生まれ育ち、両親はコートジボワールにルーツがある。幼少期から豊かな2つの文化で育ち、その経験からシェイク氏の世界観が作られた。ニューヨークの大学を卒業後、金融機関でキャリアをスタート。約14年前に日本に移住した後、人材業界へと転身した。この転身は彼の経験や能力を活かした自然な流れであり、理にかなった決断となった。求職者のサポートとビジネスに情熱を持って取り組んでおり、人材業界の仕事が彼の天職となっている。
Multiculturality:キャリアを支える多文化育ちの背景


—来日前の生活について教えてください。 子どもの頃、ヨーロッパ、アフリカ、アジア、アメリカを広範囲に旅する機会があり、さまざまなバックグラウンドを持つ人たちと交流することで、若い頃からオープンマインドな世界観を育むことができました。これまでに30ヵ国以上を訪れたことがあります。日本に移住する前は、ニューヨークで約10年間過ごしました。ニューヨーク州立バッファロー校で学士号を取得し、ニューヨークでキャリアをスタートしました。大学最後の年に日本出身の妻と出会い、数年間ニューヨークで過ごした後、日本への移住を決めました。

—これまでのキャリアについても聞かせてください。 私のキャリアは金融業界から始まりました。日本に移住した直後も金融業界で働いていましたが、新しい機会を探したいという気持ちが強くありました。友人の勧めで、人材業界について考え始め、それが私にとって素晴らしい選択であることに気づきました。私が持つ起業家精神と、多くの人たちとの交流に対する情熱が、人材業界にぴったりだったのです。また、ビジネス全般にも幅広く興味を持っています。当初は1~2年ほど働くつもりでしたが、現在では14年以上この分野にいます。この仕事に非常にやりがいを感じています。クライアントのビジネスに没頭し、そのビジョンや製品、サービス、目標、文化、職場環境を理解し、最適な候補者を見つけるために日々努力しています。

—Cornerstone入社のきっかけを教えてください。 Cornerstone入社前は、同社の共同創業者であるアレックスと共に、アジアのトップチームの一員として、人材紹介会社で働いていました。Cornerstoneに入社する前、日本の主要な人材紹介会社でも仕事の機会を探しましたが、同社を選んだのは、その優れたビジョンと見事な採用手法に惹かれたからです。高品質なサービスを提供する同社の公約と、自分自身のビジネス倫理や価値観が合致しており、完璧な選択ができたと思っています。

Relationship:求職者への支援と貢献

—現在、ライフサイエンス部門のアソシエイトディレクターを担当されていますが、採用過程の特徴を教えてください。 私たちは製薬、医療機器、バイオテクノロジーなど、ライフサイエンス業界のあらゆる部門に対応しています。取り扱っている求人は日本全国が対象ですが、東京、大阪、横浜、福岡といった大都市での勤務が90%になります。ライフサイエンス分野ならではの特徴として、プロジェクトは短期的なものがなく、数年に及ぶことがあげられます。転職の際には、専門分野の知識が豊富で十分な教育を受けた経歴やスキルの高さ、特定の分野に対する情熱をアピールすることが重要です。

ライフサイエンス部門のチームは、経験豊富なリクルーターや同部門の経験者などで構成されています。実は、私にとってライフサイエンスは家業のようなものです。母は薬剤師、姉はバイオテクノロジーのエンジニアです。母からは「やっと!(ライフサイエンスの仕事に関わってくれた)」と言われました。

ライフサイエンスは、人々の生活を向上させ、健康を維持し、医療の進展を目指します。優秀な人材を企業と結びつけることで、画期的な発見を促し、病気の治療において重要な進展をもたらす可能性があります。これにより、多くの命に影響を与えることができるかもしれません。一つの行動が未来に大きな影響を与えるのです。

この仕事は「生きがい」という日本の概念に一致しており、私たちチームの情熱と合致しています。多くの求職者も、同様の思いを抱いていると思います。クライアントのニーズを深く理解することで、私たちは彼らのキャリアを効果的にサポートし、彼ら自身の「生きがい」を見つける手助けをしています。

—最も印象的だった転職成功のストーリーを教えてください。 私が気に入っている成功ストーリーのひとつは、一度も転職したことがなく、25年間同じ会社で働いていた求職者をサポートしたことです。その方は50歳を超えてから初めての新しい挑戦になり、紹介した6社のうち3社に応募し、最終的に2社からオファーを受けました。しかし、そこから私の予想外の展開が起こりました。求職者の方は、転職に対する恐れが出てきたため、転職を決断することができなくなってしまったのです。オファーを受けた会社に対する大量の質問を受け、私がクライアントに、候補者にとって初めての転職であることを説明し、間に入ってバランスをとりながら採用工程を進めました。最終的に私が彼の奥様とも話し、家族全体にとって良い決断であることに納得していただけました。転職は本人だけでなく、その家族にも影響を与えます。この経験から、それぞれの関係性が非常に重要であると再認識しました。

多くの人々は自分に何ができるのか、自分とマッチする市場が存在しているのかを知らないことが多いです。私たちは、単純な仕事の紹介をしているのではなく、求職者の可能性も紹介しているのです。自分で自分の市場価値を知ることは、とても難しいことです。私たちは求職者にクライアントの情報を提供し、求職者からの疑問に応え続けることで、彼らの大切な人たちに対しても貢献できるようにサポートしています。

Factor:企業選びで重視すべきポイント

—これまで多くのリーディングカンパニーに関わってきたと思いますが、事業に成功しているような良い企業の特徴について教えてください。 一番大事なのは企業文化だと思います。従業員が企業文化に惹きつけられることで、熱心に仕事に取り組み、職場に長く留まり続けます。巨大なグローバル企業は皆、独自の文化を持っており、それが企業のアイデンティティとして成り立っています。従業員が力を発揮するには、自分の仕事に意味があると感じ、社員みんなで同じ目標と成果に向かっていると感じる必要があります。

もうひとつのポイントはリーダーです。「この人のようになりたい」「この人を助けたい」「この人についていきたい」と思うような人物が社内に必要です。カリスマ的である必要はありませんが、一人ひとりの社員をひとつのチームにまとめられる強い力が求められます。最後に、良いプロダクトやサービスが必要です。会社のプロダクトが従業員と顧客にとって興味深いものでなければなりません。従業員も顧客も製品に対する強い関心がないと、ビジネスとして回りません。

この3つのうち1つでも欠けていると、事業の大きな成功は難しいと思います。日本では、よく「頑張ります」という言葉が使われてますが、上記の3つがない状態で、長期間にわたって「頑張り」続けることは従業員にとって難しいと思います。企業文化を形成するために投資している企業は、今後も成長していくと思います。ぜひ、このような視点を会社選びの参考にしてみてください。

—人材業界の仕事をする上で、どんなことを心がけていますか? アソシエイトディレクターとして、私の役割は現在および将来の課題に備えた高パフォーマンスチームを構築することです。そのために、先を見越して職場が今後2~3年でどのように進化するかを予測しています。「どのような変化やトレンドが予想されるのか?」「新しい状況下で、どのようにしてクライアントと候補者に質の高いサービスを提供し続けることができるのか?」などを常に考えています。

人材業界での14年間で、私は大きな変化を目の当たりにしてきました。現在、グローバル人材の間ではビジネスに特化したオンラインのネットワークが浸透しており、リモートワークの増加やAIのような新しいテクノロジーの出現が、採用プロセスに深い影響を与えています。

最近のAIの進歩は職場を一変させました。AIは業務効率を大幅に向上させる一方で、クライアントはテクノロジーを利用した知識を超えた私たちのアドバイスを評価しています。私はテクノロジーを採用の「科学」と捉え、コミュニケーションを「芸術」と考えています。これらの技術的な変化にも関わらず、私たちの仕事の本質は変わりません。強力な関係を築き、クライアントに対して根拠のある個別のアドバイスを提供することです。クライアントや候補者との関わりは依然として最も重要なことです。

Success:キャリア形成に重要な3つのこと

—グローバル人材がキャリアで成功を収めるための秘訣を教えてください。 私の経験から、キャリアを成功させる秘訣は3つあると思います。まずは「チャンスに『Yes』と答えること」です。前職のマネージャーに、どうやってキャリアアップしたのかを尋ねたときに、もらったアドバイスです。仕事で何か責任を与えられたとき、進め方がわからない場合も、まずは「Yes」と答え、周りに助けを求めながらコンフォートゾーンを抜け出して新しい挑戦を受け入れることです。「Yes」の言葉が、想像以上のキャリアに連れていってくれるかもしれません。

2つ目は「エキスパートであること」です。特にライフサイエンス部門で働く人にとって重要です。現在は生成AI「ChatGTP」の利用も広まっているため、一般的な知識を持っているだけでは、選ばれる人材になりません。他の誰よりも特定の分野を深く知っているエキスパートになる必要があります。最後は「人脈」です。仕事をする上で、社内外で多くの人と関わる必要がありますが、たとえ仕事の実績をあげていても、あなたの存在が知られていなければチャンスは訪れません。社内外で目立つ存在になることも極めて重要です。一時的に居心地が悪い状況にも慣れていくことが、新しいキャリア形成の糧になります。

—最後に、転職を考えている人へメッセージをお願いします。 私の仕事の目標は、多くの求職者に「生きがい」を感じる仕事を紹介し、サポートすることです。新しい仕事を得ることで、求職者の皆さんがより多くの年収を受け取り、家族との時間を増やし、幸せな暮らしを手に入れることを望んでいます。私たちは、会社としても成長し続けており、採用手法を常に改善し続けているので、今の仕事や生活をもっと良くしたい方は、ぜひCornerstoneにご相談ください。

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